愛犬と飛行機で海外へ。引っ越しの8つの手順と心構え

愛犬と飛行機で海外へ。引っ越しの8つの手順と心構え

愛犬を連れて海外へ引越すには何をどうすれば良いの? このテーマについては様々なブログで紹介されていますので、悩まれる方が多いのだと思います。 ここでは愛犬を連れての海外引越しについて、実体験に基づいてご説明します。


1.本当に連れて行くべきか…飛行機に搭乗可能かを検討する。

まず第一に考えるべきはコレです。
海外引越しの際、犬は長時間ケージに閉じ込められます。
更には気圧の変化もあり、最悪のケースも覚悟しなければなりません。
(短頭獅子鼻種は事故多発により、殆どのエアラインで搭乗禁止とされております)
また、検疫で数ヶ月拘留される事も珍しくありません。
もし数年で帰国の予定であれば、身近な信頼できる方に預かって頂くのが最良かもしれません。

出典 犬の事故 過去の事例 : http://wanchan.info/archives/2083

1.長時間ケージに閉じ込められる。
2.気圧の変化により、死亡する可能性がある。
3.検疫で数ヶ月拘留される可能性がある。

これらを踏まえて、よく検討してみて下さい。

2.動物検疫所へ問い合わせ、犬の輸出についての手続きを調べる

動物検疫所にて「狂犬病」と「レプトスピラ症」の、検査及び輸出検疫証明書の交付を受けなければ
なりません。早すぎるという事はありませんので、まずは動物検疫所へ問い合わせをして下さい。
また、輸出入申請手続はインターネット上で申請可能です。
詳細はNACCS(ナックス): Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System
にてご確認ください。

検疫 : http://www.maff.go.jp/aqs/animal/aq12-1.html
NACCS : http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/system/49.html

3.相手国大使館へ連絡 相手国の入国条件をチェック

入国する国(引っ越し先)によって、検査内容及び必要書類は異なる場合がありますので、
引っ越し先の大使館へ連絡をし、相手国の求める手続、検査、処置の実施を確認して下さい。
外務省 駐日外国公館 : http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/index.html

4.航空会社へ問い合わせ 輸送の際に必要な物を確認

利用予定の航空会社へ輸送の際に必要な物を確認します。
例えばアラブ首長国連邦(UAE)/オーストラリア/イギリス/オーストラリアでは、人間と一緒に乗る事(手荷物として)は認められておりませんので、航空貨物として扱われます。もちろん、航空貨物とはいえ、気圧や温度は管理されておりますので、その点は安心できるでしょう。
これが欧米になると、手荷物としてみなして頂けるエアラインが多く、飼い主さんと一緒に搭乗できますので、犬には優しいと言えます。とはいえ、近年は手荷物とみなして頂けるエアラインは減少傾向にありますので、必ず、直接問い合わせをしましょう。

また、前述の通りブルドッグなどの短頭獅子鼻種は、温度/湿度/気圧の変化に影響を受けやすいので、基本的に搭乗は無理と考えておいて下さい。(アメリカ航空会社の調査では搭乗時に死亡した犬の約50%は短頭獅子鼻種です。)
また、土佐闘犬は海外持ち出し禁止されておりますので、搭乗不可能です。

※ 短頭獅子鼻種
ブルドッグ(ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ)、ボクサー、シーズー、テリア(ボストン・テリア、ブル・テリア)、スパニエル(キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル)、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ

5.ケージトレーニングはお早めに!

飛行機に犬を乗せる際はIATA(国際民間航空輸送協会)の 規定に適合したケージが必須です。
ご購入の際は規定適合を確認して下さい。
また、ケージに取り付ける事が出来る水飲みやケージ内に敷くトイレシーツが必要になります。

そして、事前にケージに慣れさせる事も重要となります。
愛犬がケージに慣れていなようなら、1日でも早くケージトレーニングを始めましょう。
ケージトレーニングに関して「あんな狭い所に閉じ込めてかわいそう」という意見もありますが、
そもそも犬は「狭い所に入りたい」動物です。自宅でも椅子やソファの下などに入っている事が多々有ります。狭くてかわいそうというのは、人間の感覚でしかなく、犬とは異なります。

それでも「うちの犬はケージに入れると吠えるんです。」という方がいらっしゃいますが、
これは「ケージが嫌で吠えている」訳ではなく「ケージに慣れていない事に対する不安な気持ち、
若しくは構ってもらいたい」という「アピール」でしかありません。ケージに入れて吠えた際、
それに慣らすには「放っておく」事です。

ケージに入れる時間を3分、5分、10分、30分、と徐々に慣らしてく他ないのです。
愛犬が吠えるからといって、都度ケージから出してしまうと「吠えれば来てくれる」と覚えますので、逆効果になり、搭乗時には飼い主さんから離れた後、パニックになる可能性すらあります。

いつもは来てくれるのに来てくれないことにより、さらに吠えるを繰り返し、着陸する頃には憔悴していたり、声を枯らしている事もありますので、ケージトレーニングは必ず行いましょう。

6.フライトの手配

いよいよフライトの手配です。
最近はインターネットでチケット購入する事も多いですが、念には念を。必ず電話にて犬を連れて行く旨を伝えておきましょう。

7.検疫所予約(国内外) 国内外空港側の検疫所へフライトスケジュールを伝達&予約

フライトスケジュールに合わせて、日本国内はもちろん、相手国の検疫にも予約を入れなければなりません。日本国内の検疫は簡単ですが、相手国の予約は現地に家族や知人がいるのであれば頼む、若しくは相手国大使館に問い合わせしましょう。

外務省 駐日外国公館 : http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/index.html

8.フライト 当日検疫所にてチェック及び検疫証明書の発行

遂にフライト当日です。
通常、検疫所の営業は17時迄ですので、予約時にしっかり確認しましょう。
検疫所では書類の確認及び犬の体調検査があります。
ここで書類に不備があると輸出検疫証明書が発行されない事もあります。
二重三重のチェックをおすすめ致します。

飛行機にのせる手順と心構えのまとめ

この様に、犬を海外へ連れて行くにはとても手間がかかります。
更に言ってしまえば、帰国はもっと大変です。。。(日本は動物の輸入に厳しい国ですので)

「簡単な方法ないの?」という方は、「ペット」「輸出代行」 で検索してください。
海外引越しに対応している「引越屋さん」や「ペットの輸出代行」を利用すれば、お金はかかりますが、飼い主の負担は軽減出来ます。散々手間のかかる事、リスクがある事を列挙致しましたが、愛犬との海外生活も楽しいものです。

愛犬にとって、何がいちばん幸せか? を考えて、進めてくださいませ。

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