猫にケージは必要?ケージの便利な使い方と守りたい5つのルール

猫にケージは必要?ケージの便利な使い方と守りたい5つのルール

猫はケージに入れて飼育する性質の生き物ではありませんが、ケージがあった方がいい時もあります。猫にストレスを与えない、ケージの上手な使い方についてまとめました。


ケージを使わずに猫の安全を確保する方法

猫をケージで飼うことのデメリット

猫の魅力のひとつは、気の向くままに好きな場所で過ごす、自由奔放なところですよね。
その猫をケージに入れておくということは、猫の自由を奪うことになり、猫にとってはストレスとなります。

猫をケージで飼育したところ、猫はケージに閉じ込められていた反動で、出た際に激しく走り回ったり飼い主に対して戯れつき、それを「猫が暴れまわる、攻撃する」という様に捉えた飼い主は、さらに猫をケージに閉じ込めることになり、猫のストレスが更に溜まるという悪循環に陥るケースもあります。

実際、猫をケージ飼育する人であっても、猫をケージに入れるのはかわいそう、という考えている方が多いです。
では何故ケージに入れるのかというと、「猫のいたずら防止」「猫の安全の為」という理由がほとんどです。

猫のいたずら防止にケージは不要

「猫のいたずら防止」の為には、猫をケージに入れるのでは無く、いたずらをされたら困るものを、猫の手の届かない場所に隠すという方法ですぐに解決ができます。

また、家具や壁紙などの爪研ぎ被害の軽減には、猫が気に入る爪研ぎを用意してあげることです。

お気に入りの家具で爪をとがれては困るし、家具は閉まっておけない、障子に穴を開けられては困る、という考えの方は、そもそも猫と暮らすことに向いていないタイプでしょう。
猫だけで無く、人間の方も、猫と暮らすことでストレスを感じ続けることになり兼ねません。

ケージを使わずに猫を危険から守る

ケージを利用する理由でよく聞くのが、留守番の間など、長時間目を離す間の事故防止の為です。

確かに、室内であっても危険は多くありますが、いたずら防止と同様、目を離しても出来る限り安全な環境を整えておくことで事故の危険性は激減します。

・誤飲や誤食の危険のあるものは、猫が開けることのできない容器や戸棚にしまいましょう。
・電気コード類は、ペットの噛みちぎり防止のホースなどでカバーをし、使っていない電気の電源を消します。
・キッチンやバスルームに入ってしまうことが危険な場合は、キッチン、バスルームに入れない様に扉などを設置します。

猫の安全の為に猫を閉じ込めるのでは無く、人が工夫することによって、お互いにストレス無く過ごせる様にしたいですね。

猫にケージがあると便利な時

とはいっても、ケージは一つあると、とても便利です。
使い方次第で、猫にとってもケージがあった方がよいときもあります。

猫が環境に慣れるまでの隠れ家

初めての場所にやって来た時、猫は慣れない場所で緊張します。
隠れられる場所が無いと、猫はパニックになってしまいます。
環境に慣れるまでの間、猫にとっての「安心できる安全な隠れ家」としてケージを使用することをお勧めします。
家に猫を迎えてすぐは、まずケージに入って貰い、そっとしておいて、そこは「安心出来る場所」と認識してもらいます。
その際は、ケージ全体を布などで囲って周囲から見えない様にし、更に隠れられる箱などを入れてあげます。

ひとまずケージに慣れたら、猫がケージの外に出たい時や入りたい時に自分の意思で出入り出来る様に扉を開けておけば、猫は自分のペースで部屋の中を探索し、怖くなったらケージに戻ることが出来ます。

そのうち、猫がケージを必要としなくなっても、自由に出入りできる自分だけの場所として使用してもいいでしょう。

子猫のうちの危険防止

子猫のうちは、活発で、無鉄砲な遊び方をする上、まだ体も小さいので成猫に比べて室内での事故の危険性が高くなります。

特に、子猫に特有な事故としては落下事故があります。
体が小さい為、高さのあるキャットタワーやカーテンなどに登ってしまうと降りることが出来ず、落下してしまうことがあります。

また、体が小さい為、成猫であれば入れない様な細い隙間に入ってしまい、家電製品の裏にはまるなど、思わぬ事故につながることがあります。

その為、3〜4ヶ月齢くらいまでの子猫の場合は、目を離す時にはケージに入っておいてもらうという方法もあります。

もちろん、そのくらいであっても、目を離しても安心して遊べるだけのスペースを用意することができれば、それに越したことはありません。
それでも2ヶ月齢より小さければ、ケージはあった方がよいでしょう。

ただし、小さな子猫は遊び盛りなので、人がいる間は必ずケージから出し、思う存分遊んであげることが大切です。
また、猫が子猫の間は、健康管理や愛情を特に必要とする月齢の為、留守番時間は出来るだけ少なくし、一緒に過ごせる様にしたいものです。

多頭飼育ではあると便利なことも

猫を複数頭飼育していると、食べる早さが違う猫たちに別々にご飯を与えたい時や、それぞれの猫のご飯の種類を変えなければならない時もあります。

その様な時は、それぞれ別々の部屋で食事を与えると便利ですが、部屋を分けるのが難しい場合には、ケージに分けて給餌すると、各猫ごとに健康管理がしっかりと出来ます。

ワンルームなどでの一時的な避難所

ベランダに洗濯物を干す時に、猫がベランダに一緒に出てしまうとか、アイロンがけの時にアイロン台に乗ってきてしまうなど、猫がそばにいては危険な時もありますよね。

部屋数が多ければ、その間は別の部屋にいて貰えば済みますが、一人暮らしでワンルームに住んでいる時など、猫の避難場所がない時には、その時だけはケージに入っていて貰えれば安全です。

ケージを使う時に守りたい5つのルール

ケージはあると便利ですが、猫にストレスなく使用してもらう為には、いくつか守っておきたいルールがあります。

1.高さのあるケージを使用する

ケージはもちろん広いに越したことはないですが、猫の場合は広さよりも高さがある方が落ち着きます。
3段以上の物が望ましいですが、使うのは本当に短時間という場合は、2段でもいいでしょう。

ある程度の広さや高さが無いと、猫にストレスがかかるだけで無く、寒い時や暑い時にケージの中での逃げ場所が無くなってしまいます。
また高さがあると、キャットタワーの代わりにもなりますので、猫が普段から積極的に使ってくれます。

高さがあり、ハンモックも付いているタイプで、キャットタワーの代わりにもなります。
ステップが小さめの為、ハンモック以外にくつろげるほどの場所が無く、ケージ内での給餌や長時間の使用には不向きです。

ステップは2枚ですが、穴の開いたステップを足すことも出来る為、段ボール箱や猫ベッドなどを置くスペースがある程度確保できます。
上部にハンモックを吊るしてあげると動ける場所が増えます。

まだ高所からうまく降りることのできない子猫の間は、高さよりも、駆け回ることのできる広さが必要です。
高さのあるケージを用意した場合は、仕切りをつけるなどして、高いところに登れない様にしないと、子猫の大きさによってはケージの中でも落下事故を起こす危険があります。
成長に合わせて高さを出す様にしましょう。
またケージの網の隙間が広いものは、子猫の頭が抜けてしまうので気をつけましょう。

まだ2ヶ月齢未満で高さのあるケージが危険な時は、100円ショップで売っているワイヤーネットを結束バンドなどで繋げたものをケージ代わりに使用することもできます。
それだと、子猫の成長にあわせて広さの調整が出来て便利です。

ワイヤーネットを使用した子猫用ケージの例

ただし結束バンドで繋げるだけでは強度が弱く、力が出る様になると、重さで壊れたり倒れたりする危険があります。
木の枠などでしっかりと強度をつければ、成長してからも使用できて、また段差を作ることも可能になるでしょう。

ケージを手作りする際は、猫がいくら小さくても、必ず屋根をつけることを忘れないで下さい。
小さいからと見くびっているといつの間にかよじ登って脱走してしまうので大変危険です。

2.ケージを嫌いな場所にしない

普段ケージを使う場合は、まずはケージに慣れてもらう必要がありますが、「ケージ=閉じ込められる場所」という認識にならない様にしないと、ケージに入れられる度に猫がストレスを感じることになってしまいます。

そうならない為には、普段使わない時にもケージの扉を解放しておき、猫が自由に出入りできる空間にしておきましょう。

ケージの中には、ハンモックや猫用のベッドを入れておいてあげます。
普段からその中で昼寝をしたり、キャットタワーの代わりにしたりと、猫が自ら使用してくれる様にしておくことが大切です。

ケージの中で使用する場合は、ハンモックが猫用のベッドよりも場所を取らないのでお勧めです。
また、たいていの猫はハンモックが好きです。
ケージの高い場所に吊るしてあげると喜ぶでしょう。

猫用のハンモックは販売もしていますが、簡単に作ることもできます。
ケージのサイズにもよりますが、厚手の布を50〜60cmほどの正方形や長方形にカットして端を始末し、布の四隅に穴を開けるか、ループをつけます。
紐や結束バンドなどでケージに吊るしたら出来上がりです。
インテリアに合う自分好みの布で作ることが出来ますし、洗い替えとして何枚か作っておくと便利です。

また、人の方は、猫の様子が見えて安心かもしれませんが、中が丸見えになっているよりは、通気の為に、一面か二面のみが網になっている程度の外から見えにくいタイプのケージの方が、猫は中でリラックスすることができます。

網ケージの場合は、布や段ボールなどで一部を囲ってあげるとよいでしょう。
ケージの中に、隠れられる段ボール箱などを入れておいてあげてもいいですね。

3.ケージの置き場所には注意が必要

ケージを置く場所は、室温や日当たりなども考慮して決める必要があります。

・直射日光が当たらない場所
猫がケージに入っている間に、日当たりが変わってしまうことも考慮しましょう。

・エアコンの風が当たらない場所
ケージに入れたら猫が自分で他の場所には行けないので、ケージ内が寒すぎたり、暑すぎたりしない様に室温に十分気をつけて下さい。
その上で、ちょっと寒い時には丸まれるベッドや、暑くても涼めるひんやりマットを置く様なスペースを作り、ケージ内に猫の逃げ場を用意してあげて下さい。

・静かな場所
リビングのど真ん中や廊下などは避け、寝室の片隅など、静かで猫がリラックス出来る場所に置きましょう。

4.ケージ内のトイレなどの配置

ケージを使うのは本当に一瞬、という場合を除き、ケージの中には、ベッドやハンモックの他に、トイレと水を入れておいてあげましょう。

ケージ内で食餌を与える場合には、トイレと食器の場所は出来るだけ離す様に配置します。
トイレは一番下の段に置き、食餌を与えるのは別の段にするのがよいでしょう。

5.使用する時は短時間で

小さな子猫の期間を除き、ケージは短時間必要な時に使用するだけにしましょう。
どんなに長くても2〜3時間を限界に考えておくべきでしょう。

子猫であっても、3〜4ヶ月齢になったらケージの外でも安全に過ごせる様に環境を整えてあげましょう。ケージがメインの方がいいのは、2か月齢くらいまでです。

猫のケージの使い方まとめ

1.猫をケージで飼育するのはデメリットが多いので、猫をケージ飼育しなくてよい安全な環境を整えましょう。

2.ケージは、「猫の隠れ家」「安心できる場所」として、環境に慣れるまでの間や、子猫時代などの一定期間はあった方がいいでしょう。

3.ケージを使用する時は、猫が安全に、負担無く過ごせる様に大きさや置き場所を考えましょう。

猫のケージは、使い方によっては、あると便利なものです。
人間の都合では無く、猫のことを最優先に考えた使い方で、お互いにストレス無く過ごせる様にしたいですね。

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