トリマーっていつからいるの?トリミングの歴史について。

トリマーっていつからいるの?トリミングの歴史について。

今や人気の職業となったトリマー。しかしトリマーはペットの存在なしではなり得ません。トリミングが仕事として成り立つようになったのはいつ頃からなのでしょうか。今回はトリマーの歴史についてご紹介します。


人気の職業トリマー

ペットブームの波に乗り、人気職業となったトリマー。
2014年の時点でJKC(ジャパンケネルクラブ)に登録されているトリマーの数は1万5000人に上り、民間資格であるトリマーの人口は、これよりもさらに多いことが予想されます。

トリマーの数が増えるとともに、トリミング業界全体の技術も底上げされ、実にさまざまなカットが流行するようになりました。しかし、技術とは基本なしでは応用できないもの。

トリミングはいつから始まったのでしょうか。そして、トリマーという職業がいかにして成り立つようになったのか。今回はトリマーの歴史についてご紹介します。

トリマーの始まりはいつから?

トリマーと言えば、プードルですよね。
実は、トリマーとプードルには切っても切れない関係があるのです。
最初にプードルの歴史からご説明します。

トリマーと関係の深いプードルの歴史

プードルはフランス原産とされていますが、ドイツにいた犬が祖先だと考えられています。プードルという名前の由来は「水中でバシャバシャ音をたてる」という意味があるドイツ語の「プーデル」からきています。

もともとプードルは、水辺でカモをとる猟犬として活躍していました。猟銃で水中に撃ち落としたカモを回収する役割があったのです。

ちなみに、昔のフランスではプードルのことを「カニシュ」と呼んでいました。これは「シャンカナール」という「カモ犬」からきているとされています。このことからも、プードルが猟犬であったことは間違いないようです。

トリミングの始まりはプードルから

カモを回収するためには、水の中をスムーズに泳ぐ必要があります。そこで、水の抵抗を少しでも抑えようと、心臓や足の関節など大事な部分のみを残して体の毛を刈るようになりました。

また、自分の犬だと一目で分かるように、個性を出した独特なカットスタイルが生み出されました。これがトリミングの始まりだとされています。

水面から出る尻尾の先のポンポンは、犬がどこにいるかの目印となり、それぞれ形を変えることで、誰の犬なのかすぐに分かるようにしていたのです。

フランスで「抱き犬」として人気に

さらに16世紀にはフランスの上流社会で人気となり、小型化されたミニチュアプードルが抱き犬として流行しました。この頃から、トリミングの技術を駆使しておしゃれを楽しむことが貴族の文化として定着していったのです。

その後18世紀にはトイプードルが作出され、愛玩犬としての地位を確立していきました。ちなみにルイ16世はトイプードルが大のお気に入りだったみたいですよ。

そして、この頃にはすでにトリマーは欠かせない存在となっていたようです。

日本でのトリマーの歴史

日本でトリマーという職業が成り立つようになったのは、ここ最近のことです。

プードルが初めて日本に輸入されたのは戦後まもなくで、3頭のミニチュアプードルが始まりだとされています。しかし、この頃の日本は、犬は番犬として外でつないで飼うのが当たり前で、手入れをするという概念がありませんでした。

そして1950年代(昭和30年頃)には外国からスピッツをはじめとするさまざまな犬種が輸入されるようになり、経済が復興していくと同時に小型犬を飼う人の数も増えていきました。

それからJKC(ジャパンケネルクラブ)主催のドッグショーがさかんに行われるようになりました。それに従い犬種のスタンダードに沿ったトリミングが重視されるようになったと考えられます。

その後、1960年代にはマルチーズブームがおこり、長く美しい毛を保つためのお手入れが欠かせなくなりました。

そして2000年代のチワワブーム、テディベアカットブームなどを経て、ペットトリマーは日本で必要とされる存在になっていったのです。

多様化するトリマーの仕事

現在のトリマーは、ペットのトリミングをしたり、ブリーダーとしてドッグショーに出陳したり、訪問型で老犬を専門に扱ったり、海外で活躍したりと、その働き方は多様化しています。

ペットショップでは、一般の飼い主さんから預かった犬をカットするため、見た目の可愛さや生活のしやすさを重視します。

また、ドッグショーでは犬種の理想とする形を作り出すことが目的なので、スタンダードに沿った高いカット技術が求められるでしょう。

外に出られない老犬のために自宅まで出向いてカットをするトリマーは、危険が少なく手早く仕上げる方法を身につけないといけません。

そして日本人トリマーは手先の器用さで海外から高い評価を受けているため、日本で仕事ができれば海外でも充分働いていけるはずです。

どんな働き方がしたいのか、それぞれ好きなように選ぶことができるのも、現代トリマーの魅力でしょう。

これからのトリマーに求められること

人類の道徳的意識の高まりとともに、ペットたちの社会的地位も向上しています。そのため、今後のトリマーには犬を「大切な家族」として扱うことが求められるようになるでしょう。

より深い知識と技術が求められるようになり、ただカットをするだけではなく、動物の心や気持ちを重視したトリミングが主流になっていくはずです。

大変な事もたくさんありますが、それだけ「やりがい」が大きいのもトリマーの仕事です。トリマーを目指している人はぜひチャレンジしてみてください。

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