トリマーが教える!ポメラニアンの全身カットの種類とポイント

トリマーが教える!ポメラニアンの全身カットの種類とポイント

豊かな被毛と愛らしい瞳で人気のポメラニアン。最近では柴犬カットやライオンカットが流行しています。でも、安易に全身の毛をカットしてしまうと後悔することにもなりかねません。そこで今回は、ポメラニアンのカットの種類や注意点について、トリマー目線で解説したいと思います。


ポメラニアンってどんな犬?

ポメラニアンは、ドイツ原産の小型犬で、JKCでは5グループのスピッツ&プリミティブタイプに属します。

ドイツ語で「尖(とが)った」という意味をあらわす、スピッツ&プリミティブタイプの犬種は、立ち耳で巻き尾、突き出た鼻が特徴で、柴犬や甲斐犬などもこのグループに含まれます。

グループの中で最も小型のポメラニアンは、アイスランドのソリ犬であるサモエドの血を引くと言われており、ポメラニア地方で小さく改良されたことから、この名前が付きました。

ポメラニアンの外見

ふさふさと柔らかいダブルコートの毛をもつポメラニアンは、愛玩犬として最適な犬種で、ビクトリア女王に愛されたことでも有名です。

顔や手足の他はすべて毛で覆われているため「毛毬(けまり)」と表現されることもあります。

ポメラニアンの性格

ポメラニアンは素直で快活、とても賢い犬種です。甘えん坊で愛きょうもあるため、みんなから愛され、かわいがられる性格です。

その反面、警戒心が強く臆病で、よく吠えることでも知られています。この性格がエスカレートすると、人に対して咬みつくなど反抗心を見せることもあります。

そのため、子犬のころからたくさんの犬や人と触れ合わせ、社会性を身につけさせることが大切です。

ポメラニアンはカットが楽しめる

ポメラニアンは換毛期のある犬種なので、基本的にカットの必要はありませんが、最近では毛をかわいらしく整えるカットが流行しているようです。

スタイルの名前は、カットする毛の長さによって決まるため、注文を間違うと想像よりも長くなったり短くなりすぎてしまったりします。

そんな注文間違いを防ぐために、ポメラニアンのカットについて解説したいと思います。

全身の毛を整えるカット(チッピング)

ポメラニアンの毛並みを生かしたスタイルにしたいなら、ハサミで全身を整えるカットが最適です。体全体が丸っこくなって、まさに毛毬のような仕上がりです。

このカットは、バリカンを使わずにハサミだけで全身の毛先を切りそろえます。これといった名前がついていないため、最も注文を間違いやすいカットだと言えます。

注文間違いを防ぐためには、毛先を〇mmカットという風に、具体的に切る長さを伝えましょう。これは専門用語でチッピングと言います。

柴犬カット

ポメラニアンの柴犬カットは、バリカンで全身を短く切りそろえるスタイルです。

具体的には10~2mmのバリカン刃を使うことが多いです。10mmの刃で約2センチ、5mmの刃で約1センチ、そして2mmの刃を使うとツルツルに仕上がります。

この長さは毛の密度や毛質などでも変わってきますので、あくまでも目安として考えてください。

ライオンカット

ポメラニアンのライオンカットは、首回りの毛をそのまま残し、体の毛を短く刈り込むスタイルです。尻尾の先の毛を残すことでライオンっぽさを表現します。

刈る部分の毛の長さを短くすればするほど、首回りの毛とのメリハリがつくので、よりライオンに近づけることができます。

具体的には5~2mmのバリカン刃を使うことが多いです。ちなみに画像のポメラニアンは、たてがみと尻尾にカラーリングをしています。

カット料金の相場やかかる時間はどれぐらい?

ポメラニアンの全身カットは、トリミングサロンや動物病院でやってもらえます。カットの他に、シャンプー、爪切り、足裏のカット、耳そうじ、肛門腺絞りがセットになっています。

カット料金の相場はだいたい5000円ほど、時間は2時間~3時間ほどですが、カラーリングをする場合は時間と料金が上乗せでかかります。
お店によっても違うので事前に確認しておくと良いでしょう。

また、カットに連れていく前に爪を切った場合は、そのことをトリマーに伝えておきましょう。知らずにそのまま爪を切ると、深爪になることがあります。

ポメラニアンをカットする時の注意点

毛が生えてこないことがある

ポメラニアンの毛は、一度でも短くカットしてしまうと、次に生えてくる毛の毛質が変わってツヤがなくなったり、まれに部分的に生えてこなくなることがあります。

めったにありませんが、尾の付け根部分の毛が生えてこなくなることが多いように感じます。

また、1ヶ月に一度の頻度で全身を短くカットしている犬であれば、毛質が元通りになることはほぼないと言えます。

サロンでは注文を受けたときに説明をするはずですが、たまに伝え忘れることがあるので注意しておきましょう。

短くすると毛の色が変わる

犬の毛は、毛先から根元までがすべて同じ色をしているとは限りません。犬の毛をかきわけて根元の毛の色をチェックしてみましょう。おそらく、毛先よりは色が薄いはずです。

つまり、毛を短くカットすると全体的に毛の色が薄くなるのです。体の毛は薄いのに、顔の毛は変わらないので、全体的にアンバランスな色合いになってしまいます。

毛の長さを短くすればするほど薄くなるので、あまり毛の色を変えたくないという人は、少し長めに注文して調節してみましょう。

紫外線にさらされる

ポメラニアンの豊かな毛は、有害な紫外線から体を守る役割をしています。

夏に暑いからと言って毛を短くすると、外出したときにコンクリートが太陽光を反射して犬の体に悪影響を与えかねません。

その場合、早朝や夕方などに散歩の時間をずらすなど快適に生活できるように工夫しましょう。

ポメラニアンのカットまとめ

ポメラニアンのカットのポイントをまとめます。

①長さを変えない場合はチッピング
②短くするなら柴犬カット
③ライオンカットはメリハリが大事
④一度でも短くすると生えてこないこともある
➄毛の色が変わることを知っておく

そのままでもカットしてもかわいいポメラニアン。毛が抜ける犬種なので、お手入れのためにサロンに連れていくことも多いと思います。

そのときに、勢いに任せて全身をカットしてしまうと、後になって後悔することにもなりかねません。ポメラニアンの全身カットのメリット、デメリットをあらかじめ把握しておくことが大切です。

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