重病患者には最良の薬!ペットの訪問を許可する病院の挑戦

重病患者には最良の薬!ペットの訪問を許可する病院の挑戦

重病患者さんが入院をしている病棟に、何やら猫や犬の姿が?海外のある病院では、重病で苦しむ患者さんのために、愛するペットの訪問を定期的に認めているところがあります。今回はペットの訪問が許可されるようになった理由や実際どのような効果が得られているのかをまとめてみました。


ジュラヴィンスキー病院の挑戦

カナダ・オンタリオ州にある病院。集中治療室を抱えるユニットがあり、重病を抱えて長期で治療に励んでいる患者さんが多くいらっしゃいます。

心のケアは最大の治療につながる!

多くの病院が感染症や衛生上の理由から動物の立ち入りを禁止していますが、その大きなリスクを乗り越えて、重病患者さんの心のセラピーに役立てようと努めているのがジュラヴィンスキー病院です。

2014年に始まったペットによるセラピープログラムを皮切りに、一週間に一度ほんの数時間だけ、患者さんの愛するペットの訪問が許されています。訪問歴があるのは犬、猫、鳥、何とミニチュアホースまで!とは言いながら、やはり多いのは犬や猫だそうです。

目的は「ココロに光を与えること」。ペットたちの小さな眼差しが、飼い主の心に温かい希望の光を運び、重たく暗い壁を破ることができれば…そんなことを願っています。気持ちが前向きになることは、身体の細胞が活性化すること。どんなに優れた名薬や治療法でも、閉ざされた「ココロ」に入り込むのは相当難しいということですね。

1人の重病患者の思いが大きなきっかけ

ペットセラピープログラムが始まった年は、ある一人の男性が長い闘病生活にピリオドを打った年でもありました。彼は23歳の時に「ホジキンリンパ腫」を発症し、この病院での入院をはじめました。ホジキンリンパ腫は非常に重い病気で、薬の投与と苦しい治療が必要でした。
夢も希望も希薄になりがちな辛い入院生活で、ただ一つ彼が望んでいたもの。それが愛犬に触れることだったのです。当時、まだまだ病院側もペットセラピーには踏み切ってっておらず、担当のナースやスタッフが病院に頼み込んで個別に了承を得たような形だったそうです。

患者さんの声

ペットと離れ離れになってしまった患者さんたち。一週間に一度の訪問に、胸をときめかせている様子です。

「時間が止まってくれればいいのに」とペットとの時間を惜しむ声。
「元気で良かったわ」とペットの健康状態を見て安心する声。
「早く病院から出たい」と治療に前向きな気持ちが芽生える声。

本当に早く元気になって欲しいですね。

ペットが病院に入る時の条件とは?

重病患者さんが多く入院するこの病院では、感染症は間違いなく大きなリスク。ペットたちは体全体をしっかり消毒してから、病棟内に入ります。そして、他の患者さんに触れないようにしながら、まっすぐ飼い主のもとへと急ぎます。

安全に関する病院の規律やルールは想像以上に厳しいもの。人間である家族でさえ、消毒ルームに入るなどして、衛生面での入念なチェックを済ませなくてはなりません。そんな中、ペットの訪問を許可した病院側の姿勢は本当に素晴らしいものがあります。

ペットセラピーにはまだまだ大きな壁が!

愛するペットと過ごす30分が、まるで1日ように感じる…何となく理解できるような気もしますね。でも、重病患者のユニットでのペットセラピーにはいくつかの厳しいボーダーラインがあって、少しでもそれに触れると中止になってしまう可能性もあるんです。

環境が少しでも崩れ始めたら見直し

飼い主さんにとっては、ペットセラピーは最大の治療法と言っても過言ではないかもしれませんね。いつも一緒に生活していたかけがえのないパートナーと再開できるわけですから。

ですが、病院に入院している患者んさんにはそれぞれ色々な生き方があって、ライフスタイルもさまざまです。必ずしもペットと縁がある方ばかりではなく、ペットを亡くした経験があったり、ペットとの辛い別れがあった方もいらっしゃるでしょう。また、動物が苦手であまり良く思わない方もいるかもしれません。

そういった他の患者さんの心情を考えると、ペットセラピーを行っていることがストレスにつながることもあると言うのです。そして、少しでもネガティブな環境が感じ取られるようであれば、ペットセラピーのプロセスを一旦中止とし、内容の見直しが必要になってくるそうなのです。

ペット側にも立って慎重に

いつも元気だった飼い主さが突然重い病気にかかってしまい、ペットたちもその事実だけで大変なストレスを感じてしまっているでしょう。ペットたちは飼い主の心の鏡。心の中や体調の変化を瞬時に感じ取っています。

そん中、重病で苦しみながらも明るく接してくれる飼い主さんに会うことで、ペットがさらにストレスを助長してしまうのでは?という意見も出ています。これには賛否両論分かれますが、ペットが飼い主の心の重荷や心配な感情を背負ってしまう…というペット側の心のケアも問題になっています。

皆さんはどう思いますか?

ペット訪問を許可する病院の挑戦 まとめ

ペットたちは病に苦しむ患者さんや体の不自由な方の「心の宿り木」。飼い主の抱える病気に対する不安やネガティブな感情をニュートラルの状態に戻してくれる大切な存在です。

ペットセラピーの目指すところはやっぱり飼い主さんが元気になって、ペットも変わらず元気であることです。お互いの気持ちがハッピーで、未来へつながる希望が何倍にも膨れ上がることが何より大切!

病院がペット訪問を認めているのは、今回ご紹介したカナダのジュラヴィンスキー病院をはじめ、アメリカ・シカゴの病院などいくつかありますが、まだまあ少数です。様々な問題を抱えながらも、この数が増えることで、患者さんたちの笑顔が増えることは間違いなさそうですね^^

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