犬が一番幸せな国、ドイツ。その理由とは?

犬が一番幸せな国、ドイツ。その理由とは?

ドイツはペット先進国として、大変有名です。犬も「家族の一員」または「同僚」として、とても大切にされています。では、どうしてドイツで暮らす犬が一番幸せと言われているのでしょうか。


日本とは違う犬に関する法律

ドイツには法律に定められた犬に関する条例がいくつかあります。

①動物保護法
(野生動物を含む全ての動物に対する保護法)
②犬の保護条例
(断尾・断耳の禁止、避妊去勢措置等)
③攻撃的な犬を飼う場合には「攻撃及び危険性の高い犬に関する条例」
(人や他の動物に危害を与える恐れのある犬種は、飼育に関する条件をかけ思わぬ事故を防ぐ等)

上記の条例を満たしていないと、犬を飼うことができません。

また、これらの条例の中には、飼育に関しての条例、
ブリーダーに関しての条例もあります。

飼育・ブリーダーに関しての条例

ドイツの犬の保護に関する法律のほんの一例

飼育について
•犬の大きさや犬種によって、ケージやサークルの大きさも詳細に定められている。
•犬を一人ぼっちにして、長時間留守番させてはいけない。
•外の気温が、21℃を超える場合は、車内に犬を置き去りにしてはいけない。
• 1日最低2回、計3時間以上、屋外 (運動や社会性を身につける)やドックラン (主に社交性を身につけるため)へ連れていかなければいけない。
※ これらの法律を違反していると、市民からの通報があり、獣医局やアニマルポリスから指導を受けます。そして 違反が続くと罰則があり、正しい飼い方ができないと判断されれば、強制的に犬たちが没収され、施設で保護されます。

見てみると、犬を飼う上では当たり前のようなことばかりです。
忙しいと言われている日本人には難しい条例もありますが、犬と上手に共存していくためには
必要なのかもしれません。

ブリーダー (繁殖者)について
•生後8週間未満の子犬は母犬から離してはいけない。 (第2条 第4項)
•犬の繁殖業者は繁殖に使う成犬10頭までとその子犬しか持ってはいけない。
そして業者はその教育と知識を身につけていることを役所に証明しなければならない。 (第3条)
•生後12ケ月までの犬は鎖に繋いで飼ってはいけない。 (第7集第7項1)
•授乳中の母犬、病気の犬は鎖に繋いではならない。 (第7条第7項2~4)
•屋外で飼育する場合は、雨風がしのげ、室温を確保できる保護壁と断熱材を使用し、健康を害することのない素材で作った犬舎であること。
•鎖の付け根は固定せずに、最低でも6m以上のレールに取り付けて、自由に動けるようにしなくてはならない。(第7条第2項1)
•室内で飼育する場合は、昼夜のリズムが守れるよう採光のための窓の大きさ (室内面積の8分の1)なども決められている。
•犬の暮らしに必要な最低面積も犬の大きさや犬種によって、詳細に定められている。
※ これらの法律を守らなければ、罰則があります。反則では、25,000ユーロ(約295万円)までの罰金が掛けられます。

ドイツには生体を販売しているペットショップはありません。
犬を飼う際にはすべてブリーダーか、
保護犬を引き取ります。
ブリーダーで飼う際には、希望の仔犬がいない場合、
予約をし、引き取るまでの間、その犬に対しての勉強をするそうです。
犬に対する並々ならぬ愛情と責任を感じますね。

また、ペットショップにはペット用品のみ売られています。

犬を飼う=しつけは必須

ドイツ語で犬の学校は「フンデレシューレ」と呼びます。
ドイツは基本的に「問題行動が起きてからではなく、事前に防ぐ」という考えが根底にあるため、
犬を飼い始めたらほとんどの人が「フンデレシューレ」に通います。

犬を飼うことは、しつけをすること-ドイツのしつけ学校-


 ドイツには、犬のしつけをする学校が数多くあります。日本と同様、犬を預けて訓練してもらうタイプ、飼い主と一緒にトレーニングスクールへ定期的に通うタイプ、トレーナーさんが自宅や近所の公園まで来てくれて、個人もしくは少数で訓練を行うタイプがあります。
 これらのしつけは法律で義務づけされているわけではありませんが、ドイツでは「犬を飼う=きちんとしつけをする」という図式が当然のように浸透しているので、多くの犬がきちんとした訓練を受けます。学校を探すサイトもあります。

犬のしつけと聞くととても厳しいイメージがありますが、
ドイツでは「犬を楽しませながら、しつけをする」のがモットーです。

また、犬の学校「フンデレシューレ」は、
ドイツ国内では2000を超える数になっており、
数年前と比べると2倍の数になっているとのこと。
ドイツの人達のしつけに対する意識の高さがわかりますね!

日本にはない「犬税」

ドイツでは犬を飼ったら、「犬税」を払わなければいけません。
これは無責任な飼い主を減らすために導入された税制です。

犬の飼育頭数の増加を制限するのが目的のひとつだったプロイセン王国の犬税、これが背景として現在でも引き継がれている。そのため犬の頭数が増えすぎると困る都市部では犬税の額は高く、例えばベルリンでは1頭目が120ユーロ(約15,000円)/年、2頭目以降1頭につき180ユーロ(約21,500円)/年、ケルンでは1頭につき156ユーロ(約19,000円)/年と高額であるのに対し、都市部を離れ、人口が少なく一軒家の多い地域では、犬の頭数は過密になることなく、また防犯目的の番犬の飼育に必然性も認められることから軒並み年間35ー50ユーロ(約4,200ー6,000円)程度となっている。税額と使途に関しては各自治体に決定の権限があり、ドイツ全国すべての自治体において犬税が課されている。

ですが、「贅沢税」とも呼ばれており、「犬税」で徴収された税金の行方は使途不明だそうです。
「税金を払っているんだから」といって、「犬の糞の始末は清掃局がしてくれるもの」と
思っている人がいるようで、ベルリンの街はいたる所に犬の糞が落ちているのだとか。
それは困りますが、無責任な飼い主を減らすためなら、日本にも導入して欲しい所です。

ヨーロッパ最大の保護施設「ティア・ハイム」

ドイツ・ベルリンにある「ティア・ハイム」=「動物の家」。
16ヘクタール(サッカー場30場分)もある広大な敷地に、
犬、猫、その他の動物の棟があります。
なんと言ってもすごいのが、すべて寄付で運営しているところ。
従業員は140人、他にボランティアで活動している人たちが600人以上おり、
動物の世話や犬の散歩、広報活動などを行っています。

獣医師も常駐しています。

日本の収容所とは違い、犬や猫の部屋には床暖房が付いていたり、お庭があったりと
犬も猫も快適な生活が送れるようになっています。

さらにすごいのがドイツには犬・猫の殺処分がないこと。
悲しいことに、今だに日本では年間約20万匹もの犬猫が殺処分されています。

この「ティア・ハイム」では保護期限というものがないため、
里親が見つからなかった場合は、そのまま「ティア・ハイム」で生活し、
生涯を終えることができます。

愛犬といつでもどこでも一緒に

ペットと一緒に過ごす時間を大切にするドイツ。
その考えから、食事の時も移動の時もいつも一緒です。
ドイツでは犬と一緒に入れるレストランやお店がたくさんあり、
公共機関もノンゲージで一緒に乗れます。

条例があると窮屈に感じてしまう反面、
条例があることにより、
犬も人間も快適に暮らせるのかもしれません。

ドイツでは条例があることにより、犬が守られ、
また飼い主側にも責任感が生まれるのでしょう。

そしてやはり犬が一番幸せなのは、
大好きな飼い主と一緒に時間を共にし、
いつも一緒にいられるということです。

だからこそドイツで暮らす犬は、幸せなのではないでしょうか。

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