いきなり飼い猫がキレるのはなぜ? キレネコ対策を紹介

いきなり飼い猫がキレるのはなぜ? キレネコ対策を紹介

機嫌よく撫でられていた愛猫が突然手を噛んだ! 帰宅したら、突然、愛猫が襲いかかってきた! こんな突然の攻撃を受けたことはありませんか? これはいわゆる「猫のきまぐれ」なく、場合によっては病気という原因が隠れていることがあります。猫が突然キレる理由、その対策を紹介します。


こんにちは。小動物看護士(ドッグシッター/小動物介護士)の須永智尋です。撫で欲しい、と甘えてきたから撫でていたら手を噛まれた。部屋に入ったら突然飛びかかってきて引っ掻いたなど、突然の愛猫の攻撃に面食らったことはありませんか? これは「猫は気紛れな動物」ということも原因ですが、それ以外の理由が潜んでいることがあります。そんなキレネコの原因と対策を紹介します。

猫には4つの気持ちが混在している

猫は気紛れと言われますが、それは「複数の気分が短いスパンで入れ替わっているから」といえます。「子供気分」「大人気分」「野良猫気分」「ペット気分」この4つの気分が常に混在しているのです。

普段、どの気分が強く現れるか、ということによって個性が出てきますが、どの猫もこれらの気分が入れ替わっていると考えられています。

子供気分

甘えん坊で人懐っこく、好奇心旺盛で遊ぶのが大好きといった猫の愛らしさを代表する行動を起こさせる気持ちです。柔らかな毛布や飼い主の体をモミモミしている時は正に子供気分です。

大人気分

飼い主の体を舐めて毛繕いする(しているつもり)、獲物を捕って飼い主に与えようとするなど、大人(場合によっては親)の気分で飼い主の世話をしてあげよう、という時は大人気分です。飼い主を恋人に見立てて繁殖行動に出ることもあります。

野良猫気分

外に出る習慣がある猫の場合、外へ出ている時はテリトリーを守る野良猫、単独行動する自立心や攻撃的な気分が強いので、飼い主と会っても目を合わせません。また、小鳥などを見て狩りをしたい気分が高まっている時は野良猫気分が強い状態です。

ペット気分

飼い主を信頼し、お腹を出して寝ていたり、ごはんをねだったりする時の気分です。警戒心がない状態、上手に飼い主に甘えている時はまさにペット気分ですね。

これらの気分が猫の中にあり、いつもコロコロと入れ替わっています。飼い主がこうした猫の気持ちの変化に気付かずに同じ対応ばかりしていると、猫は「違う!」と怒ります。猫の気持ちの変化を察知できると猫にキレられることが減るかもしれません。

【キレる理由1】心変わり&我慢の限界

撫でて欲しい、と擦り寄ってきたから撫でていたら突然、引っ掻かれた。こんな時はまさに「猫の心変わりに気付けなかった」といえるでしょう。

子猫は母猫に甘えますが、母猫が3度舐めれば満足する、と言われるくらい直ぐに気分が変わります。ですから「撫でて欲しい」と寄ってきた時は「どれくらい撫でるか」に注意しましょう。

往々にして「飼い主が撫ですぎ」「気が変わった猫に飼い主が気付いていない」というケースが見られます。「いい加減にしてよ!」と猫を怒らせてしまったことに飼い主が気付いていなくて「もう、触らないでよ! 我慢の限界!」という猫に突然噛まれる、ということになるのです。

撫でている途中、猫がしっぽを付け根から左右にブンブン振り始めたらイライラのサインです。この次は、被毛が逆立ってきたり、耳が動いて倒れていきます。そして、突然からだの向きをバタンと変えて「メチャクチャ怒っている!」と示します。これでも状況が変わらなければ攻撃してきます。

突然の攻撃、と飼い主は思いますが、実はいくつかサインが出ています。そうしたサインを見逃さないようにしたいですね。

【キレる理由2】八つ当たり

これは文字通り「猫の八つ当たり」です。飼い主に落ち度はないのですが、まさに「虫の居所が悪いところに出くわした」という時に突然、攻撃されることがあります。

・なにかに失敗してイライラしていた
・ストレスが溜まっている
・窓の外にいた鳥などを見て興奮状態にあった
・攻撃モードになっているところに偶々、飼い主がきた

猫に「飼い主を攻撃したい」「飼い主に敵意を向けている」訳ではありませんが、つい、勢いで攻撃してしまう、ということがあります。

イライラしている猫、興奮状態にある猫は、被毛が逆立っていたり、耳が垂れていたり、瞳孔が開いている、しっぽがバタンバタンと左右に揺れているなど、なんらかのサインが出ています。そうした猫には不用意に近付かないようにしたいものです。

【キレる理由3】極度の怖がり

時折、怖がりの猫がいます。いわゆる「ビビリちゃん」ですね。ちょっとした物音や、不意に近付いてきたものが苦手で、思わず攻撃してしまう、ということがあります。

子猫は生後4週間を過ぎると母猫からいろいろなことを教わり、猫社会のルール、人や他の猫達との関わり合い方を勉強します。こうした勉強が充分にできていない猫、社会化不足の猫は「知らないもの」「経験したことがないこと」「周囲の変化」に弱く、情緒不安定になることがあります。

こうした猫がふとした拍子に飼い主の行動に驚いて攻撃してくるケースがあります。

【キレる理由4】過去に怖い経験をした

猫が攻撃に出る理由の中に「過去の怖い経験を思い出して、身を守るために攻撃する」というものがあります。

なんでもない日常の中に、なにか過去の怖い経験を思い起こさせるものが出てきて急に強い恐怖心を感じて牙を剥く。そんなケースがあります。

野良猫を保護したり、過去に虐待を受けたことがある猫を保護したような場合によくみられます。どんな場面が苦手か。なにがきっかけになるのか覚えておくと避けやすいですね。

【キレる理由5】ケガや病気

飼い主が気付いていないだけで、ケガをしていて強い痛みを感じている、病気で体調が悪い、攻撃性が高まる症状が出る病気にかかっている。こうした理由で飼い主に噛みついたり、引っ掻いたりすることがあります。

具体的な病気としては「てんかん」「脳腫瘍」「甲状腺機能亢進症」などがあります。突発的な反応ではなく、頻繁に飼い主を威嚇したり、攻撃してくるようであれば、一度、動物病院で診てもらうといいですよ。

キレネコ対策

猫が突然攻撃してきたとき「体罰」はNGです。余計に興奮させたり、嫌な記憶がすり込まれて飼い主を敵視するようになってしまいます。

猫の興奮を鎮めるには「タオルや毛布でくるむ」「洗濯ネットを被せる」こうした方法で猫を抑え、薄暗く静かな場所に猫を移動させて落ち着くのを待ちましょう。

また「安心できる場所」を準備して、いつでも好きな時にくつろいだり逃げ込んだりできるようにしましょう。できれば「複数の安全地帯」を作ってあげるといいですね。潜り込める場所、高い場所(敵が近付けない場所)を確保してください。

そして「驚かさない」「猫のサインを見逃さない」「怖がる物を把握する」ということも重要です。普段の行動から「愛猫のクセ」「愛猫の弱点」を把握しておいて、それをサラッと避けてあげましょう。

猫がキレるのは予防できる

猫がキレる場合、必ず理由があります。気分が変わりやすい動物ですが、飼い主に理由があったり、過去の記憶が原因だったり、病気など意外な理由が潜んでいることがあります。

原因を探ると同時に、日頃から対策を取って猫にとって心地良い環境を作ってあげましょう。

キレネコ対策をとってキレるシーンを減らしてあげることは、猫にとって快適な環境を整えてあげることに繋がります。キレネコ対策で自分の身を守りながら、愛猫に最適な環境を整えて絆を深めてみてはいかがでしょうか。

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キレネコ 反撃

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