温泉に入る猿の姿が見られる! 日本全国にある猿の温泉

温泉に入る猿の姿が見られる! 日本全国にある猿の温泉


日本全国にある猿の温泉一覧

地獄谷野猿公苑
「猿の温泉」こと「地獄谷野猿公苑」は株式会社地獄谷野猿公苑によって運営、管理されています。世界でも珍しい、野生のお猿さんの入浴シーンが見られるスポットということで、「猿の温泉」の代名詞として話題になり、今では切手のモデルにまでなっています。
この地獄谷野猿公苑は群馬、長野、そして新潟の三県にまたがる場所に位置する上信越高原国立公園の北部にあります。自然豊かな日本にはさまざまな国立公園がありますが、こちらの上信越高原国立公園は1、2を競う広さを誇ります。
http://jigokudani-yaenkoen.co.jp/

智光山公園こども動物園
長野県は少し遠いという方は、東京都内から電車一本で行ける「智光山公園こども動物園」(埼玉県狭山市)もおすすめです。2014年冬に新しくオープンした「サル山温泉」は都内から約1時間で行ける「猿の温泉」として多くの観光客を集めています。こども動物園の中にあるニホンザルの「サル山温泉」、カピバラの「カピバラ温泉」という2カ所で見ることができます。
土日・祝日は、サル山温泉、カピバラ温泉ともにオープン、平日の偶数日はカピバラ温泉、奇数日はサル山温泉を実施しています。
さらに、土日・祝日にはサイボクハム天然温泉「花鳥風月」で天然温泉を提供することもあり、本物の温泉水で動物たちがポカポカに癒やされている様子を見ることもできます。
http://www.parks.or.jp/chikozan/zoo/

函館市熱帯植物園
北海道新幹線で行けるこちらの函館市熱帯植物園では、なんとゴールデンウィークまで見られる「サル山温泉」が大人気です。北海道新幹線の開通で観光客が急増し、賑わいを見せる函館の「湯の川温泉」。その一角にある植物園にある「サル山温泉」は、本来北海道には生息しないニホンザルに北海道の厳しい冬を乗り切ってもらうため、温泉を提供し始めたのがきっかけだそう。毎年12月にオープンし、5月のゴールデンウィークまで開催しています。
http://www.hako-eco.com/

京都市動物園
国内でもかなり古くから運営している京都市動物園でも、2006年から「サル温泉」を実施しています。2015年冬にはグランドオープン記念として大きなイベントも開催しました。なお、京都市動物の「猿の温泉」は年2回程度開放するのが恒例なので、興味のある方は開催日程も事前にチェックしましょう。冬の京都をぜひ親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
http://www5.city.kyoto.jp/zoo/

猿が温泉に入るのはなぜ?

ニホンザルは北海道と沖縄以外の日本各地に生息する猿ですが、その生態を観察するには山深くまで入って研究する必要がありました。地獄谷野猿公苑は、周囲に生息する猿たちに「餌付け」をすることで、野生のニホンザルの暮らしを間近で観察できる施設として1964年に開設しました。

ニホンザルは施設内で与えられるエサを目当てに野猿公苑に集まるようになりました。猿たちは半径数キロほどの行動範囲で生活しており、野猿公苑でエサが配られる日中の以外は、周囲の森林で自由に活動をしています。ただし、施設に囲いなどは特にないので、ニホンザルの生活は野猿公苑で完結しているというわけではありません。

このように、地獄谷野猿公苑はもともと、野生のニホンザルを間近で観察ことを目的にオープンした施設なので、温泉とは一切無関係でした。しかし、地獄谷の近くの旅館「後楽館」の露天風呂にたまたま1匹の子ザルが入りに来たことがきっかけで群れ全体に広まり、「猿の温泉」として評判が高まったのだそうです。

そんな野猿公苑のニホンザルが地獄谷温泉へ入りに来始めた理由は寒さをしのぐためです。ニホンザルは寒い地域に生息する猿なので、温泉に入るのは冬の寒さに乗り切るために身につけた知恵だといえるでしょう。そのため夏場など温暖な時期にはあまり積極的に温泉に入りません。

ちなみに、猿温泉元祖の旅館「後楽館」の露天風呂は、今でもたまにお猿さんが入りに来ることがあり、運のいい人は猿との混浴が体験できるのだそうです。

さらに、京都大学の研究グループは、温泉につかることで猿にとって暖を取る以外にもメリットがあることが明らかになりました。研究の際、出産シーズンの4月~6月、冬が間近となる10月~12月の2回、それぞれ12匹のメスを追跡調査し、猿の入浴回数や入浴時間を詳しく調べました。
 
さらに、猿の糞を調べたところ、「グルココルチコイド」というストレスホルモンの分泌量も測定されました。「グルココルチコイド」はステロイドホルモンの一種です。寒暖の差による体温調節のストレスで、濃度が変化することが知られています。
長く温泉に入ったメスのニホンザルは、温泉にほとんど入っていないメスザルよりも「グルココルチコイド」の濃度が低かったという調査結果が報告されています。これは、ニホンザルは温泉につかることで寒さによるストレスを軽減していることを意味しています。人間も仕事の疲れやストレスを1日の最後のお風呂で解消しますが、猿も同じことをしていたんですね!


温泉に入る猿が見られる時期

ニホンザルの生息地は日本中に散在していますが、気温がとても低い地域にも多く生息しています。寒冷地に住んでいるニホンザルは、温泉のような温かい場所を見つけると自然と寄ってくることになります。一度入浴に挑戦してみて、温泉が危険なものではないと学習すると仲間を連れて戻ってきます。夏のように気温や湿度が高く、温泉が必要ない時期は温泉に入ろうとしません。


このような、世界でもまれな「猿の温泉」ですが、実は温泉に入りに来るのはメスか子どもの猿ばかりなのは知っていましたか?温泉に来るオス猿はほとんどいません。その理由は、オスは群れを守る役割があるので、緊急時すぐに行動できる態勢をとっているためだといわれています。また、毛が濡れて自分の体が小さく見えるのを嫌うからという説もあります。

私たち人間が露天風呂に入って、その直後に寒さにさらされればあっという間に湯冷めして風邪を引いてしまいますが、ニホンザルは温泉から上がってそのまま雪の中で過ごしても湯冷めはしません。猿の全身が細かな毛に包まれていることから、汗腺が少なく、汗をあまりかかないので体温が落ちにくいことが関係しているからだそうです。さらに毛には油分が多いため、ブルブルと体を震わせるだけですぐに体が乾くようです。ただ、子猿や年寄りの猿は身体の油分が少なく、湯冷めしやすいといわれています。おもしろいですね!

まとめ

いかがでしたか?ここでは、ニホンザルの入浴シーンが見られる国内の温泉施設や動物園をご紹介し、温泉好きな猿の実態も解説しました。ぜひ皆さんもお住まいの地域から行きやすい施設に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター